【ボランチ】攻撃時に必要な技術を徹底解説!

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戦術

こんにちは!ハニーです!
前回の記事では、【ボランチ】攻撃時に必要な技術を徹底解説!(前編)についてお話をさせていただきました。

今回は【ボランチ】攻撃時の役割を徹底解説!(後編)という事で、引き続き攻撃時のボランチに必要な技術という物をご紹介していきたいと思います。

ぜひ、参考にしてみて下さい!
※この記事では主に4-4-2のシステムに基づいたボランチの動きを解説しています

こんな方におすすめ

・ボランチの基礎を学びたい方

・お子さんがボランチとしてサッカーをしている親御さん

・中学、高校年代のボランチプレイヤー

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目次

ボランチとして攻撃時はどんな役割があるのか

ベテラン<br>プレイヤー
ベテラン
プレイヤー

引き続き、攻撃時ボランチにはどんな役割があるのか見ていくよ!

若手プレイヤー
若手プレイヤー

前回はどのような役割があったっけ?

ベテラン<br>プレイヤー
ベテラン
プレイヤー

前回は、主にビルドアップ時の適格なポジショニング取り、縦パスの重要性について
紹介したよ!詳しくは↓の前回の記事を見てみてね!
【ボランチ】ビルドアップ時に必要な技術を徹底解説!

若手プレイヤー
若手プレイヤー

今回はどのような役割とそれに必要な技術を教えてくれるの?

ベテランプレイヤー
ベテランプレイヤー

■前線の選手にボールが入った時の関わり方
■2列目からの抜け出しの動き
■ショートパス、ロングパスの使い分け

上記3つについて説明していくよ!

前線の選手にボールが入った時の関わり方

味方のフォワードに縦パスやロングボールでパスが入った時、ボランチはどのようなポジションを取ればよいでしょうか。

結論は、フォワードの下の位置にポジションを取り、距離感は状況に応じて調整する
このポジション取りが90分常にできるかどうかでチャンスを作る回数が大きく変わってきます。

下の位置にポジションを取った際のメリット

①フォワードの孤立を防ぐ
②サイドへの展開の軸となる
③相手のカウンターへのリスクヘッジ


フォワードの孤立を防ぐ ②サイドへの展開の軸となる
└前線のフォワードへロングパスや縦パスなどでボールが入った際、フォワードの体勢は基本相手ディフェンダーを背負っている状態です(ボールを守り、前が向けない状態)

フィジカルが強く技術があり、個人で打開できるフォワードであれば、前を向き一人で突破できるかもしれませんが、相手も必死でボールを取りに来るため中々前を向くのは困難です。

そんな時、この局面を打開する方法の一つが ボランチがフォワードの下の位置にポジションを取り、距離感は状況に応じて調整する 事です。

このポジション取りをする事により、まずフォワードのパスコースができます。
パスコースができるという事は、“孤立”の状態を防ぐ事ができるのです。

フォワードが孤立してしまうと、相手を背負いながらボールをコントロールしなければならないためボールロストの確立が高くなります。
状況としては、下図のようなイメージです。※わかりやすいように極端な例にしています

図を見てみると、フォワード青の11番にパスが入りましたがボランチ 青10番 の選手の距離が遠いため、11番の選手は孤立し相手に囲まれてしまいます。これでは、チャンスを作る事ができません。

ここで、青の10番11番に寄る事でパスコースが生まれ、11番には選択肢ができます。
選択肢が増える事により、ボールロストの確立は低くなります。

サッカーはパスコースの選択肢が多ければ多いほど、ボールを失う確率は減りチャンスを多く作る事ができます。ボールを失わないという事が最終的に”勝ち”に繋がる一つの要因になるのです。

前線の選手にボールが入った際に上記のポジショニングを取る事はボランチの選手は当たり前に行わなければなりませんが、他のポジションの選手も仲間が孤立しないように立ち位置を常に微調整することを意識してプレーするよう心がけてみてください。そうすることで、より安定したボール回しとボール保持に繋がります。

また、この局面では距離感がとても大事です。
フォワードに近づいた方が良いのか、あまり近づきすぎない方が良いのかは状況によって変わってきます。

近づいた方がいい例としては、以下図のようにボールを貰う前からアイディアがあり、さらにカウンターなどで、相手の陣形が整っていない時です。

理由としては、最終的にフリーの選手を作る事ができ、チャンスが生まれやすいからです。
この局面でボランチがフォワードに近づきダイレクトでサイドや裏のスペースにパスを出すことによって、相手の守備陣は対応が遅れます。対応が遅れる事でフリーになる選手が出てくるため、その分チャンスは広がります。
そのため、この局面ではフォワードに近づくことが有効なのです。


逆に、近づかない方が良い例としては、以下図のように相手の守備陣形が整っている時です。
この局面で近づきすぎると、ボールを受けた際に自身の周りにスペースがなくなり、相手がプレスをかけやすい状況となってしまいます。
相手が寄せられないくらいの一定の距離感を保ち、ボールを受け、組み立て直す事がこの局面では有効的だと言えるでしょう。


③相手カウンターへのリスクヘッジ

ベテラン<br>プレイヤー
ベテラン
プレイヤー

フォワードに縦パスやロングパスが入ったけど
そのフォワードがボールを取られてしまった。
この局面でボランチの距離が遠いとどうなる?

若手プレイヤー
若手プレイヤー

相手に好き勝手プレーされてしまう?

ベテラン<br>プレイヤー
ベテラン
プレイヤー

そう!ボランチの距離が遠いと2列目から守備に行く選手が
遅れてしまい、相手に一瞬スペースを与えてしまうんだ。

若手プレイヤー
若手プレイヤー

じゃあどうすればいいの

ベテラン<br>プレイヤー
ベテラン
プレイヤー

解説していくよ!

フォワードにボールが入った際、攻撃のイメージを持つことも大事ですが、味方がボールを取られた時の事を予測し、立ち位置を決めておきましょう。細かい事ではありますが、これができるかできないかでチームの勝敗に大きく関わってきます。なぜなら相手に中盤でボールを自由に持たせてしまうと一番チャンスを作られやすいからです。

味方のフォワードがボールを取られた際に、相手に自由を与えない距離感を保っていればカウンターを防ぐ事ができます。

この絶妙なポジション取りはとても難しいです。
なぜならフォワードにボールが入ってみないと次、どのような状況になるかわからないからです。

しかし、ボールが入る前から予測をする事は可能です。
縦パスのスピードは速いのか、パスがずれていないか、トラップしやすいボールなのか、味方のボールキープ技術はあるのか、味方がどのようなプレイヤーなのか等々。

このようにピッチ内外に落ちている情報を元に、起こりうる状況を予測した上で、フォワードの下の位置にポジションを取る事ができれば、チャンスを生み出し、はたまた相手のカウンターを防ぐ事もできるのです。

まとめると、前線の選手にボールが入った際のボランチの役割としては、間延び(選手間の距離が遠い事)しないようコンパクトな立ち位置を取り、攻撃にも守備にも対応できるようにする

2列目からの抜け出しの動き

相手の守備陣形が整っている局面では、2列目からの抜け出しの動きがチャンスを作る鍵となります。

若手プレイヤー
若手プレイヤー

2列目ってなに?

ベテランプレイヤー
ベテランプレイヤー

2列目とは、フォワードの下の位置。つまりトップ下やボランチ、両サイドの選手
の事を指すよ!

相手の守備陣形が整っていると、ボールを貰おうとしてもマークに付かれてしまい中々ボールを引き出す事はできません。さらに相手ディフェンダーは前方向にプレスをかけられるため、比較的ボールが取りやすい状況にあります(下図参照)

この局面を打開するためには、ボランチの選手の2列目からの抜け出しがとても有効的です。
下の図を見てください。

■局面解説
①センターバック9番の選手が前線にボールを配給しようとしています
②フォワード11番の選手がボランチの位置まで落ちボールを貰おうとします
③フォワード11番の選手がいたスペースにボランチ10番の選手が走り込んでいる状況です

このようにボランチの選手が裏のスペースに抜け出す事により一気に相手の守備陣形は崩れていきます。

相手の守備陣形が崩れた要因とは、、、

フォワードへの「落ちろ!」という声掛け
└フォワードの選手があまり戦術理解をしていないプレイヤーだとすると、常に前線でボールを貰おうとするかもしれません。そんな時には、やはり状況を把握し動きを理解している選手が声をかけてあげなければなりません。 この「落ちろ!」の一言で、上の図のように相手の守備陣形は崩れていきます。
今相手はこんな状況だから味方にこういう声掛けをして、自分はこう動くんだという思考を常に持ってほしいのです。

まとめると、相手の守備陣形が整っている時のボランチの役割としては、まず状況を把握した上で前線の選手に声をかけ、自ら裏のスペースに走りに行く※あくまでもこの局面に対しての一例です

ショートパス・ロングパスの使い分けでコントロールする


サッカーにおいて得点を取るためには、相手の守備陣形を崩さなければなりません。
ボランチのパスの種類の使い分け一つでも相手の守備陣形を崩す事は可能です。

例えば、ショートパスばかりを繋いでいると選手間の距離が近い中でのパスとなるため相手は比較的守りやすいです。しかしそこに裏のスペースのパスやサイドチェンジのパスのように、長い距離のロングパスを交えていくと、相手の守備陣形にスペースが生まれてきます。

裏へのロングパスだと相手守備陣形は縦長になりますし、サイドチェンジのロングパスだと横長になります。

このように相手陣形が縦長横長になると、真ん中にスペースが生まれ逆にショートパスが繋ぎやすくなり、さらに色々なアイディアが生まれてくるでしょう。

相手の守備陣形を崩すためにボランチがすべき事は、試合状況を把握し積極的にパスの種類を使い分けていく必要があります。

中村憲剛選手は試合中、チームの流れが悪い時やパスが中々繋がらない時は、 相手の守備陣形にスペースを生み出すために、あえてロングパスを入れていく。とインタビューでおっしゃっていました。

大切な事は、しっかりと意図を持ってパスの種類を使い分けていくという事です。

試合状況も把握せず、意味のないパス交換をしているとボールロストに繋がります。

まとめると、、まずボランチの役割は名前の由来の通り「舵取り」としてゲームをコントロールすること。

試合の流れをコントロールするために、ゲームの状況を把握する意識を持ち、意図のあるショートパス、ロングパスを使い分けていく事で相手の守備陣形を崩していきましょう。

まとめ

今回も【攻撃時】ボランチの役割として3個ほどご紹介をさせていただきました。
ボランチというポジションは、真ん中に位置しているためやはりゲームをコントロールしなければならない存在です。

試合の流れをコントロールするために、チームが勝つために、ボランチとしての役割はなんなのか、そしてどのようなプレーが有効的なのか。

常に行動の意図を考え、プレーをしていきましょう!

次回は、【守備時】のボランチの役割について解説をしていきます。
ぜひ、参考にしてみてください!



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