こんにちは!ハニーです!
今回は、「ビルドアップ時ボランチが意識すること」について詳しく説明していこうと思います。
ビルドアップについて知りたい、ビルドアップ時のボランチの役割を知りたいという方は
「【ボランチ】ビルドアップ時に必要な技術を徹底解説!」こちらの記事を参考にしてみてください!
サッカーの試合では、後ろからの組み立てがとても大事です。
理由としては相手の守備陣形を崩し、チャンスを作り出す事に繋がるからです。
世界では「FCバルセロナ」、日本では「川崎フロンターレ」がバックラインからの組み立てによって相手の守備陣形を崩しゴールを決めるシーンがよく見受けられます。
このビルドアップ(組み立て)で重要となってくるのがボランチの選手です。
ボランチの立つ位置、角度によってビルドアップで上手くボールを回せるかどうか、大きく左右されます。
中盤でミスをしないためにも、気を付けなければならない事、意識することをお伝えしていきます。
目次
ビルドアップ時のポジショニングで意識する事
やはり中盤でボールを受ける時というのは、四方八方から相手のディフェンダーがプレスに来るため、相手がプレスをかけづらい絶妙なポジション取りが大切になってきます。
ビルドアップ時は、相手の前線の選手、後方にいる選手、横にいる選手、全ての選手の距離感を把握するようにしましょう。
そして、相手守備陣の中間にポジションを取り「誰がプレスに行けば良いんだ?」と相手を迷わす時間を作る事ができれば、ボールを受けて数秒間は余裕を持って自由にボールを扱う事ができます。
2ボランチの場合のポジショニングで意識する事
■局面説明
・青色のチームが上に攻めています
・7番 6番の選手がボランチです
・センターバック11番の選手からボールを貰おうとしています
7番 6番の選手は相手守備陣の中間にポジションを取り、プレスを掛けられても余裕が持てる位置にいます。 ビルドアップ時の2ボランチのポジショニングとして意識しなければならない事は、お互い横にならばない事です。上図のように少しポジションをずらしてボールを貰うようにしましょう。
お互い横並びになってしまうと、相手の守備陣形が崩れない、窮屈なボール回しになってしまうというデメリットがあります。
ビルドアップ時の2ボランチの位置関係に関しては
この記事を読む
こちらの記事で説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
相手の守備陣の中間に絶妙にポジションを取る事ができれば、余裕を持ってプレーをする事ができます。スキルのある選手であれば、相手との間隔1mほどのスペースで、すんなり前を向きチャンスを作り出してしまうものです。
スペースの確保範囲が大きいほど相手が寄せてくる時間を遅らせる事ができるため、余裕を持ってプレーする事が可能となります。
自分自身のプレーをするために、相手の位置をよく観察して、相手が寄せられない絶妙なポジショニングを取るよう徹底的に意識していきましょう。上記を意識するだけでだいぶ中盤でのプレーの落ち着き度が変わってきます。
1ボランチの場合のポジショニングで意識する事
1ボランチの場合でも、基本的に2ボランチと同様で絶妙なポジショニングを取る事は前提として意識するようにしましょう。
■局面説明
・青色のチームが上に攻めています
・10番の選手がボランチの選手です。
・センターバック11番の選手からボールを貰おうとしています
1ボランチの場合で意識してほしいポジショニングというのは、以下となります。
・インサイドハーフのパスコースを空けてあげる
・両センターバックと三角形が作れるポジションを取る
・動きすぎず、止まる事が必要
この3点になります。1つ1つ見ていきましょう。
・インサイドハーフのパスコースを空けてあげる
基本的に1ボランチのシステムだと上図のような、インサイドハーフ(トップ下)が2枚、ボランチ1枚という逆三角形の形が多く使用されています。(一概とは言えませんが、、)
※今回はこの逆三角形(10,7,6番)の形で説明していきます。
第一優先としてこの形では、1ボランチの選手が積極的にボールを受けようとするのではなく、7番 6番のインサイドの選手にボールが入るように誘導をします。
理由→インサイドハーフの場所でボールを上手く収める事ができれば、相手の前線の選手は後ろ向きにプレスをかける事になり、相手の守備力を無効化する事ができるからです。
また、相手ゴールに近いインサイドハーフの中央の位置でボールを受ける事により、相手の守備陣形は中央に収縮され、サイドが空いてきます。相手の守備陣形を崩す意味でも、インサイドハーフにボールを入れる事はとても有効的なのです。
上記のようにインサイドハーフにボールを入れる事によりチャンスに繋がる事が分かりました。
では、インサイドハーフにボールを入れるために1ボランチの選手が意識する事は、、、
インサイドハーフ2人のポジショニングを確認し、そのパスコースに被らないようなポジションを取りつつ、前2人にボールが入った際にパスコースが作れる位置を探す。
インサイドハーフにボールが入った際に、下の位置にポジションを取る事は重要です。
理由→インサイドハーフからボールを落としてもらえば、前向きでボールを持つことができます。前向きでボールが持てれば、前線にボールを供給する事ができるのでチャンスに繋がります。
・インサイドハーフのパスコースに被らない
・インサイドハーフに入った時に、フォローできるようにする
・両センターバックと三角形が作れるポジションを取る
インサイドハーフにボールを入れる事が第一優先だとお伝えしました。しかし毎度毎度インサイドハーフにボールを入れる事はとても困難です。なぜなら、相手守備陣もなるべくゴールに近い中央の位置にはボールを入れさせたくないからです。
このインサイドハーフにボールを入れられない時に重要となってくるのが、1ボランチのポジショニングです。
上図で言えば、11,10,5番の三角形ですね。常にボールフォルダーがパスを出せるポジショニングを取るよう意識をしましょう。相手と被らず、顔を常に出し続けパスコースを作ってあげる事が1ボランチ、2ボランチに限らず”ボランチ”として意識しなくてはならない事です。
上記の三角形でボールを回す事ができれば、まずビルドアップ時ボールを失う事はないですし、逆サイドへ展開していく事も可能となります。
・インサイドハーフとの三角形、両センターバックとの三角形が作れる絶妙なポジショニングを見つけ、どこにボールが出てもフォローに行ける位置を探す
・動きすぎず、止まる事が必要
ボールを貰わないと!フォローをしに行かないと!と焦って動きすぎてしまう選手をよく見かける事があります。しかし、1ボランチの位置で動きすぎてしまうと返ってボールを受けられなくなり、さらに中央にスペースが出来てしまうというデメリットがあります。
なぜボールを受けられないかというと、ゾーンディフェンスというディフェンスの仕方が、現代のサッカーでは主流だからです。というのも、ディフェンスをする際に一人の選手にずっと付いていくという守備の形を取る事は少ないと思います。どちらかというと、自身のポジションに相手が来たらマークを貰う。自身のポジションから相手が離れたらマークを味方に受け渡すというような守備の仕方をほとんどのチームが行っています。
このゾーンディフェンスの中で、動きすぎてしまうと相手の守備範囲に自ら飛び込む事になってしまうためマークに付かれやすいのです。このため動きすぎると、ボールを受けられないという状態になってしまいます。
そこでボールを受けるために有効的な技術が、「止まる」という事です。
上記でお伝えした通り、誰もプレスに行けない絶妙なポジションで止まる事で、相手にマークを付きにくくさせ、自身がフリー(誰もマークが付いていない状態)の状態になる事が、ボールを受けるためにはとても重要になってきます。
・ボールを受ける際は、ボールフォルダーに寄ったり、サイドに偏ったりせず、中央で「止まる」事が重要
参考までに動画を貼っておきます!
ボールを貰う際の体の向き
ボランチがボールを貰った際、相手にとって何が一番脅威かというと前を向いてプレーする事です。
理由→前を向いてプレーをするという事は、サイドに展開するパス、ロングパス、スルーパス、ドリブルなんでも出来てしまうからです。
上記から、ボランチでボールを貰う際はなるべく前が向けるような体の体勢でボールを受けなければなりません。
結論から言うと、半身の姿勢でボールを受けるようにしましょう
下図のようにボールを受ける際に、半身ではなくボールに真正面に体を向けてしまうと見える視野も狭くなってしまいますし、前が向ける局面でも前を向けずチャンスを逃す事にも繋がります。
また、この姿勢だとバックパス(後ろのポジションの選手に出すパス)の選択肢しかなくなってしまうため、相手はとても守備がしやすいです。
そのため、ボールを受ける際は常に半身の状態で受けるように心がけ、相手の守備陣の状況をよく観察し前を向ける時は前を向く。この繰り返しがゴールを生み出します。
・ボランチの位置でボールを受ける際は、半身の状態になりいつでも前を向ける姿勢を作っておく
半身の状態で前を向く方法は以下の動画が参考になるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください!
相手を背負っている時は細かい情報をくみ取る
上記でボールをフリーで受ける方法をお伝えしましたが、やはり中盤でボールを貰う際は相手を背負ってプレーしなければならない場面があります。
そんな時に意識してほしい事は、以下になります。
・ プレッシャーに来ている相手の鼻息の荒さを感じる
・プレッシャーに来ている相手の特徴を捉える
・ プレッシャーに来ている相手の鼻息の荒さを感じる
意識したことがある人は少ないのではと感じますが、プレッシャーに来ている相手の鼻息の荒さを感じる事ができれば、どのくらい相手が激しくプレスにきているのか感じ取る事ができます。
私が社会人サッカー1部のチームに所属してる際にベテランの方から教わった事でもあるのですが、鼻息の荒さを感じる事ができるくらい余裕を持ってプレーする事で、シンプルに味方にパスを出した方がいいのか、キープをした方がいいのか、一番良いその場面のプレーの選択を選ぶ事ができます。ぜひ意識してみてください。
・ プレッシャーに来ている相手の特徴を捉える
こちらも鼻息の荒さを感じる事と少し似ていますが、プレッシャーに来ている選手は、足が長いのか、ゴリゴリにプレスをかけてくる選手なのか、それとも駆け引きがうまい選手なのか、という相手の特徴を瞬時に判断できるよう意識していきましょう。
この特徴を捉える技術があれば、ゴリゴリの選手にはファールを敢えて誘い、マイボールにする。ことや足が長い選手なら、ボールを取られないよう体を入れつつ相手より遠い足でボールを扱うなど、対策を立てる事ができます。
背負っているシーンに限らず、試合をする際は相手1人1人の特徴を理解する事も意識して行っていきましょう。
ボールロストをしないためにはメンタルも重要
中盤でボールロストをしてしまう選手の特徴としては、緊張やプレッシャーから余裕がなくなり、周りが見えずミスをしてしまうという特徴があります。
やはり中盤のポジションというのは四方八方から相手のプレッシャーがかかるため、いかに力を抜き余裕を持ってプレーができるかがカギとなってきます。
プレッシャーを感じているという事は、失敗が怖い状態にありますから、まずは失敗してもいいや!という心を持たなくてはなりません。
そんな時に、私自身は「ここでボールを取られても死ぬことはないし、なんとかなる」と考えるようにしています。失敗が許されると心は楽になり、体の力が自然に抜けてきます。
体の力が抜けると、例えばパスを貰う際も首を振って状況を確認する余裕が出てきますし、相手のプレッシャーがなぜか遅く感じられます。このような状態になれば、上記でもお伝えした相手の鼻息の荒さや瞬時に相手の特徴を捉える事にも繋がるので、一番良いプレーの選択ができるようになってきます。
ここでお伝えしたい事は、まず「自身が余裕を持てるメンタルコントロール方法を見つけ実践していき、自分の物にしていきましょう」という事です。
この方法を見つけられるだけでも、ボールロストの回数は減っていきます。
まとめ
今回の記事では、ビルドアップ時のボランチが意識する事として、「ポジショニング」「ボールを受ける時に意識してほしいこと」「相手を背負っている状態で意識してほしいこと」「ボールロストをしないために意識してほしいこと」をご紹介させていただきました。
いかがでしたか。
今回ご紹介したことを参考に”中盤を支配できるような選手”にみなさんが育っていって頂けたらとても嬉しいです!
ぜひ、次回の記事もお楽しみにしててください!
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