こんにちは!ハニーです!
前回の記事では【ボランチ】攻撃時に必要な技術を徹底解説!(後編)についてご紹介をさせていただきました。
今回の記事では、【守備編】ボランチの役割と必要な技術についてご紹介していければと思います!
ぜひ、参考にしてみてください!
※この記事では主に4-4-2のシステムに基づいたボランチの動きを解説しています
目次
守備時のボランチの役割
プレイヤー
守備時のボランチの役割はなにがあると思う?
・真ん中でボールを奪う事
・声をかける事
後はなんだろ、、、
プレイヤー
どちらも大事な役割だね!
では、もっと具体的に守備時のボランチの役割を細かく見ていくよ!
味方の前線の選手への声掛けの質
サッカーというスポーツは11人対11人で試合をするため、1人でボールを奪いに行く事はとても難しいです。なぜなら、パスコースの選択肢が多すぎるからです。
逆に言えば、パスコースの選択肢を相手から奪ってしまえばボールは取りやすくなります。
では、相手からパスコースの選択肢を奪うためにはどうすれば良いでしょうか?
結論は、ボールを取りたい場所に相手を誘導し、プレッシャーをかけてボール奪取する
相手を誘導するためには、やはり仲間との連携が必要です。その時に大切なのが、やはり声掛けの質になります。
今回はビルドアップ(攻撃の組み立て)時の例題を見ながら、どのように相手を追い込んでいくか考えていきましょう!
下の図を見てください。
■局面解説
・赤チームがビルドアップ(攻撃の組み立て)を行っている局面です。赤チームは下方向にせめています。
・皆さんは青の9番の選手だと考えてください
この場面で、相手のボールを奪うためにはどのような声かけを行いますか?
何通りもの声かけの仕方がありますが、今回は2つ紹介していきたいと思います。
①サイド際に相手を誘導し、ボールを奪う
下の図を見てください。
ここでの9番の選手の声掛けを説明すると、、、
1)11番の選手に左を切りながらプレスをかけるよう声をかけます。
└9番の選手がサイドバックにパスを出すよう誘導するため
2)7番の選手にボールが出てから左を切りながらプレスをかけるよう指示を出します。
└ボールが出る前にプレスをかけると真ん中にスペースが空き、7番の選手にボールを出されてしまうからです。
3)7番の選手に、相手に縦に突破されないかつ左のスペースも切るようなポジション取りをするよう指示を出します
└サイドバックの選手に一発で縦に運ばれてしまっては、逆にチャンスを作られてしまうからです。
これでボールは取れなくても、相手の選択肢を奪う事はできるため危険なプレーへは繋がりません。
②あえて相手のボランチにパスを出させ、自身がボールを奪取する
下の図を見てください。
1)①同様、 11番の選手に左を切りながらプレスをかけるよう声をかけます。
└9番の選手がサイドバックにパスを出すよう誘導するため
2)7番の選手に8番に寄せるよう指示を出します
└8番へのパスコースの選択肢を潰すため
3)7番にパスが入った所をインターセプト(ボールを先に奪う)orプレッシャーをかけ前を向かせない事が可能になります。
ただ「行け!奪え!」だけの指示ではなく、どうやってプレスをかければボールを奪う事ができるのかを常に考え、適格に具体的に、味方に指示を出すことがボランチの守備時の役割でもあります。
相手の縦パスをいれさせないポジショニング
サッカーの試合でゴールを奪うためには、横パスと縦パスどちらを繋いだ方がゴールに速く近づく事ができると思いますか?
結論は、縦パスです。
理由は分かると思いますが、ゴールは前方向にあるからです。
本来なら有効な縦パスを3本入れれば、ゴールを奪う事ができると言われています。
それほど縦パスは相手にいれさせたくないパスなのです。
ここでチャンスが作られやすい縦パスを2つほどご紹介し、その縦パスの 対処法 をボランチのポジショニングという観点からご紹介できればと思います。
①縦に並んだボランチ(orトップ下)同士の縦パス
下の図を見てください。
■局面解説
・自チームは青色です
・赤チームが下方向に攻めてます
・11番ボランチの選手がボールを持ち、10番ボランチに縦パスを入れようとしている局面です
☞この縦パスはなぜ危険、、?
この局面での縦パスはなぜ危険かというと、10番の選手が浮いている状態となり誰もプレッシャーに行けない状態だからです。誰もプレッシャーに行けないという事は、自由にプレーをさせてしまう事に繋がります。このゴールに近い局面でさらに真ん中でボールを持たれてしまうと、シュートを打たれる可能性もありますし、スルーパスを出される可能性もあります。どうにか縦パスをいれさせないようにしたいのです。
【対象法】
9番のボランチの選手が10番のポジションの位置を確認しながらパスのコースの前に立ち、縦パスをいれさせないようにする。6番のボランチの選手は7番や左サイドにボールが展開された時の事を予測し対応できる準備をしておきます。
※縦パスが入った時の対処法もありますが、あくまでボランチのポジショニングでの対処法を解説しています
②相手のビルドアップ(組み立て)時、遠いサイドのボランチorトップ下への斜めパス
下の図を見てください
■局面解説
・自チームは青色です
・赤チームがビルドアップをして下方向に攻めてます
・センターバック10番の選手がファーサイド(遠いサイド)の8番ボランチの選手に縦パスをいれようとしている局面です
☞この縦パスはなぜ危険、、?
この局面での縦パスはなぜ危険かというと、 8番の選手にボールが入ってしまった場合図にも記載していますが、青チームの前線の選手の守備姿勢が後を追う形となり守備力が無効化されてしまいます。つまり相手が優位にたってしまうのがこの縦パスの怖い点です。
よくプロの試合を見ていると、この8番の位置にボールが入り、そこから展開やスルーパスをされてしまい失点に繋がるという場面が多く見られます。では、この局面でのボランチのポジショニングはどうすれば良いのでしょうか。
【対処法】
ボランチ10番の選手が8番のパスコースを切れて、尚且つ9番にも対応ができるポジション取りが大切です。11番のボランチの選手はもし8番の選手にボールが入った時、インターセプト(ボールを先に奪う)や前を向かせないなどの対応ができるよう準備しておきましょう。
・縦パスは危険である。なぜならもっともゴールに近づく事ができるパスであり守備陣形が崩れやすいパスであるからです。
・縦パスが入りそうな相手のポジションを確認し、そのパスコースに入る事で縦パスを入れさせない。
・パスコースを切るだけではなく、他のポジションにパスが入った時の事も考え、柔軟に対応できるように準備する
セカンドボールへの意識
セカンドボールとは、相手がクリアしたボールやシュートを打った後はじかれたボールなど、両チームどっちつかずのボールの事をセカンドボールと言います。
このセカンドボールを回収できるかできないかで試合の流れは大きく左右されます。
なぜならどっちつかずのボールを回収する事で、それだけ多くマイボール(自分達のボール)の時間を増やす事ができるからです。
マイボールの時間が増えるという事は、それだけチャンスを作る事ができます。
ボランチの守備の役割としては、中盤でセカンドボールを回収し、中盤でのマイボールの時間を増やす事です。
では、中盤でセカンドボールを回収するためにはどのような事を意識すればよいのでしょうか。
結論は、状況把握の上正しい予測をし、ボールが回収できるポジショニングを取る事です。
サッカーというスポーツは常にボールが自由に動くため1プレー1プレーどこにボールがこぼれるかわかりません。やはり正しい予測をすることが求められます。
では正しい予測をするためには、どうすれば良いのか。
まず前提として大事な事は、ボールがある場所の近くに常にポジションを取るという事です。
自身の守備範囲内にボールが転がってきているのに、ボールから離れた場所にポジションを取っていては、近くにこぼれたボールを回収する事ができません。
無数のシチュエーションがありますが、例えば相手のヘディングでのクリアボールを回収しようとした時、ヘディングの飛距離という観点から予測するにあまり遠くへ飛ばないという事が予測できます。そんな中ボールから遠い場所にポジションを取っていたら回収する事はできません。この局面ではなるべく近い位置にポジションを取る必要があります。
このように、相手がどのような状態にあるのか、どのようなクリアの仕方をしているのか、相手のクリアの体の状態はどうなのか、ボールが飛びそうなのか、はたまた両チーム競り合いをしていてすぐ近くにボールが落ちそうなのか、色々な情報をくみ取って予測する事がセカンドボールを回収する際にはとても重要です。
もし近づきすぎて自身より遠い箇所にボールが飛んだとしても、仲間が最悪カバーをしてくれますが、自身の守備範囲内でポジショングを怠っているとボールを回収することが難しくなってしまいます。
・ボランチの守備の役割は、中盤でセカンドボールを回収する事
・セカンドボールを回収する事で、マイボールの時間を増やす事ができ、チャンスを多く作る事ができる
・セカンドボールを回収する際は、前提としてボールの近くにポジションを取る。これは疲れていても90分間意識するようにしましょう。
・どこにボールが転がるかは、相手の状態、クリアの仕方、相手の特徴などを瞬時に把握し正しい予測をしていきましょう
予測によるインターセプト&前を向かせない守備
中盤でボールを回収することはとても重要です。特に相手の縦パスに対しては、インターセプトをするか、前を向かせない守備をする事がとても大事になってきます。
インターセプトとは、簡単に言えば相手のパスを相手よりも早くボールに触り、パスカットをする事です。
今回は相手のビルドアップ時の、「 予測によるインターセプト&前を向かせない守備 」をご紹介していきたいと思います。
インターセプトは予測とタイミングがとても重要です。
相手がここにパスを出すな!と予測しタイミング良く、相手よりも早く動き出さないとボールを奪う事ができません。
もし予測とタイミングを誤ってしまうと、一瞬でカウンターを食らってしまう可能性も出てきます。
図を見て解説していきましょう!
■局面解説
・赤チームが下方向にビルドアップ(攻撃の組み立て)を開始しています。
・11番の選手がボランチの赤の選手に縦パスを入れようとしている局面です
・皆さんは9番の選手になった気持ちで考えてください
■インターセプトの仕方
まず、インターセプトをするためにはパスコースを限定させていく必要があります。
いわゆるボールを取りたい場所へ相手を誘導していかなければなりません。
誘導させていかないと、相手のパスコースの選択肢が多いためどこにパスが出るのか予測がしにくくなってしまいます。
それを踏まえこの局面でインターセプトするためには、まず本日のブログの冒頭でもお伝えしたパスコースを限定する味方への声掛けが重要となってきます。
11番の選手に左を切りながらプレスをかけるよう指示を出します。さらに6番の選手に8番にボールを出させないよう、距離を詰めとくように指示を出します。
そして、相手のボランチの選手にパスを出させるよう誘導をしていきます。
11番の選手がパスを出した、ボールを蹴った瞬間、体を相手の前に入れながらパスをインターセプトします。
もしここでインターセプト出来なかった場合は、相手に前を向かせないよう厳しくプレスをかけていきます。
相手にバックパス(後ろへのパス)をさせてしまえば、再度こちらの守備陣形も整えた上で守備ができるので、守りやすく固い守備を構築する事ができるのです。
■インターセプトをミスしてしまうと、、、
ここで、予測とタイミングを誤ってしまうと上図のように相手と入れ替わってしまう状況になってしまいます。この状況になると自チームの前線の選手が後を追う形で守備をする事になるため、一気にカウンターを食らってしまいます。
インターセプトは取れればチャンス、取れなければ大ピンチの一か八かの守備の仕方のため、何度も言いますが、予測とタイミングを意識して行うようにしましょう!
・ボランチの中盤での守備の役割として、インターセプトという守備の仕方がある
・インターセプトは取れればチャンス、取れなければ大ピンチの一か八かの守備の仕方
・インターセプトは、パスコースの予測&相手より前に出るタイミングがとても大切!
・インターセプトが出来なかった場合は、一旦ステイして相手に前を向かせないようプレスをかけ相手にバックパスをさせる
まとめ
今回は【守備編】ボランチの役割と必要な技術についてご紹介をさせて頂きました。いかがでしたか?
相手からボールを奪うためには、ただ闇雲にボールを追いかけるだけでは無駄に体力を消耗し、試合全体を通して勝つ事ができません。
いかに相手より頭を使って守備をするか、さらにボランチとしてどうチームを動かし相手のボールを奪いに行くか。常に考える習慣を身に着けていってほしいと思います!
今回の記事が少しでも参考になって頂ければ嬉しいです!
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