偽サイドバックについて徹底解説5選!

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戦術

こんにちは、ハニーです。
今回の記事では【偽サイドバック】についてご紹介していきたいと思います。

①偽サイドバックってそもそも何?
②偽サイドバックの概念の歴史
③偽サイドバックのメリット
④偽サイドバックのデメリット
⑤参考になる動画集

このラインナップでご紹介していきます。
ぜひご参考にしてみてください。
※局面説明は 自チーム:4-1-4-1 相手:4-4-2 のシステムで説明しています。

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目次

偽サイドバックってなに?

若手<br>プレイヤー
若手
プレイヤー

偽サイドバックってよく聞くけど、どんなサイドバックなの?

【偽サイドバック】とは、サイドに開かず中央よりにポジションを取り、ある種ボランチのような役割を持ったサイドバックの事を指します。

従来のサイドバックはタッチラインまで目一杯に開き上下縦方向にプレーをしていましたが、この偽サイドバックは中央にポジションを取り、ある種ボランチのようなプレースタイルを任されます。

タッチライン:コート横のライン(両ゴールラインの先端を直角に結ぶ線のこと)

偽サイドバックの概念の歴史

偽サイドバックの概念は、現マンチェスターシティ監督、ジョゼップ・グアルディオラが生み出したアラバロールという戦術がもとになっています。

アラバロールとは、 偽サイドバックと似たような意味にはなりますが片方のSBがサイドに開かず中央よりのポジションを取る戦術です。
ジョゼップ・グアルディオラ がバイエルンを指揮していた時代、ダビド・アラバに対して与えていた役割という事もありこのような名前が付けられました。

アラバロールは片方のサイドバックが中央よりにポジションを取るのに対して、偽サイドバックは両方のサイドバックが中央よりにポジション取るという違いがあります。


偽サイドバックのメリット①(ビルドアップ編)

偽サイドバックのようにサイドバックが中央よりにポジションを取る事でどんなメリットがあるのか。
詳しく解説していきます。

相手のサイドハーフをつり出す事ができる

若手<br>プレイヤー
若手
プレイヤー

サイドハーフをつり出すってどういうこと?

フォーメーション:4-1-4-1

上図局面説明
・赤色のチームは4-1-4-1の形で、ビルドアップ(攻撃の組立て)をし攻撃の仕方を探っています。
・赤色2番の選手が偽サイドバックです。
・青色は4-4-2のシステムでプレスをかけています

偽サイドバックがもたらしている影響
赤色2番の選手が中央よりにポジションを取る事により、青色3番のサイドハーフの選手がマークに付きます。そして赤色1番の選手もボールを貰うような素振りを見せると青色5番の選手も食いついてきます。

するとどうでしょう。グレーの●があるようにスペースが出来ました。

このスペースを作る事ができた要因としては、赤色2番の偽サイドバックが中央にポジションを取り、相手の青色の3番の選手を食いつかせた(つり出した)ことが大きな要因となっています。

そして上手く上図のようにパスを繋げば、相手の背後を取る事ができ相手の陣形を崩す+相手を後ろ向きに守備 (無効化) させることができるのです。

もし、従来のようにサイドに目一杯開いてサイドバックがボールを貰うと、相手は前方向にプレスをかければ良いため中々相手の守備陣形を崩すことが難しくなります。

相手の背後を狙うためにはどのようなポジションを取れば良いのか。常に考えながらプレーする事がゴールを奪う事へと繋がります。

中盤に厚みを出す事ができる

上図局面説明
・赤色のチームは4-1-4-1の形で、ビルドアップ(攻撃の組立て)をし攻撃の仕方を探っています。
・赤色2番の選手が偽サイドバックです。
・青色は4-4-2のシステムでプレスをかけています

偽サイドバックがもたらしている影響
偽サイドバック赤色2番が中央よりにポジションを取る事によって、センターバック赤色5番の中盤へのパスコースの選択肢を増やす事が出来ます。つまり中盤の選手の枚数を増やす(厚みを出す)ことが可能となるのです。

サッカーはピッチ中央の陣形を崩されるとピンチを招きます。
なぜなら中央スペースで自由にプレーをさせてしまうと、サイドにも展開できますし、裏へのパスも蹴れますし、鋭いスルーパスも出せるという言わばなんでもできてしまう状況に陥るからです。

守備のセオリーとしては、「真ん中を自由にさせない」がサッカーの基本となっています。

上記を踏まえた上で、逆にチャンスを作り出すためには….
ピッチ中央の相手の守備陣形を崩すことがゴールを奪う一つの手段となります。

そして話を戻し、偽サイドバック赤色2番が中央よりにポジションを取る事によって、下図のようにスペースを作る事ができ、さらに相手の中央の守備陣形をも崩すことが可能となります。

偽サイドバックのメリット②(サイドチェンジ編)

上図局面説明
・赤色のチームは相手自陣に相手を押し込み左サイドでボールを保持しています。
・赤色7番が偽サイドバックです。
・赤色1番の選手が中盤を経由してサイドチェンジをしている局面です。
・青色は4-4-2のシステムでプレスをかけています。

偽サイドバックがもたらしている影響
サイドチェンジの際、相手の守備陣は上図のように片方のサイドに寄った状態となっています。
その状態からすばやく逆サイドに展開すると、相手の守備陣はスライド(左→右へ移動する)に時間がかかり中央にスペースが空きます。上図で言うと青4番と青8番の間ですね。

この青4番と青8番の間付近に偽サイドバックがうまいタイミングで入る事ができれば、相手のサイドハーフ(青8番)をつり出すことができ、右奥にスペースを作る事ができます。

この右奥のスペースを使うことができれば、クロスを上げる事もできますし、相手のバックラインを下げもう一度余裕を持って組立てを行う事にも繋がります。

これが実現できるのは、偽サイドバックが上図のようなポジション取りをしているからです。

イメージが付きやすいようにマンチェスターシティの動画を載せておきます。
ご参照ください。

チャンネル名:tube matu

偽サイドバックのメリット③(守備編)

偽サイドバックが中央よりのポジションを取れば、中盤に厚みが増し、真ん中のスペースは消されていきます。
そのため、ボールを奪われてもすぐに相手にプレスをかけることができるので、優位に試合を運ぶことができます。

しかし、偽サイドバックにもやはり弱点というものは存在します。
偽サイドバックのデメリットについて見ていきましょう。

偽サイドバックのデメリット①(ビルドアップ編)

やはり偽サイドバックが中央よりにポジションを取ると、中盤に人が密集してしまい重いラインとなっています(上図参照)

バックラインから中盤にかけての選手が同じ絵を描けているなら、上手く相手をはがすことができますが、1人でも判断を見誤ったり、ミスをしてしまうと中々相手自陣にボールを運ぶことができなくなります。

ビルドアップ時、偽サイドバックを利用する際は、「どこにボールを出せば相手がこう動く、そしてここにスペースが空くから、そこに入り込もう」といった先を読む戦術眼がとても必要となってきます。

さらに偽サイドバックが中央にポジションを取るタイミングがとても重要で、タイミングがずれてしまうと相手にマークを付かれ最悪ボールを奪われてしまうことにも繋がります。

タイミング、そして一手先二手先のプレーを常に考え周りの状況を見た上でプレーの選択をする事を心がけましょう。

偽サイドバックのデメリット②(カウンター編)

上図のように偽サイドバックは攻撃に積極的に関わる形となるため、当たり前ですがサイドバックが出ていった場所にスペースが生まれてしまいます。

カウンターの際はこの空いたグレーの●のスペースを使われてしまうというシーンがよく見受けられます。
マンチェスターシティはアンカーポジション(赤色5番)の選手をセンターバックラインに下げ下図のように3枚で守る場合もありますが、どちらにしろ深いサイドの位置にスペースが出来てしまいます。

この裏のスペースを使われないように中盤でボールを必ず奪取するということが、偽サイドバックを起用する際にはとても重要となってくるのです。

参考となる動画集

実際に試合のシーンを見てみないとイメージが付きにくいかと思いますので、厳選した動画をご覧ください。

チェンネル名:Total Football Channel

↑7分あたりからご覧ください。

最後に

今回は偽サイドバックとは何か。そして偽サイドバックのメリット、デメリットを中心に解説をしてきましたがいかがでしたか。

偽サイドバックの動きをする際むやみに中央にポジションを取れば良いという訳ではありません。

相手のフォーメーションによっても戦い方は変わってきますので、状況とタイミングを見計らって偽サイドバックの動きをするよう心掛けましょう。

この偽サイドバックの動きを自分のスキルとして身に着けてしまえば、とても強力な武器となります。
ぜひ、試合中に意識してみてください!

私のブログでは他にもボランチに関する記事を書かせていただいています。
よろしければご覧ください。

ビルドアップ時ボランチが意識すること4選
▶記事はこちら
ボランチとして活躍するためには?必要な能力3選
▶記事はこちら
ボランチってそもそも何?基本情報をご紹介
▶記事はこちら

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